受けを狙うと・・・

こんにちは(^O^)
今日の水戸は昨日に引き続き曇っていてじめじめとして、
まるで梅雨に逆戻りしたかと思わせるような陽気です。





さて、書でも、絵画でも、どんな作品でもそうかと思いますが、
書の場合ももちろん、
余計なことを考えず、心を籠めて、
一所懸命に書かれた書あるいは書作品に、
人は感動を覚えるんじゃないかと思います。

最近は、
何をどう書くか、どう表現するか、
などといったところに注目されがちな傾向にあるように思いますが、
そういう技術的なことやデザイン的なことなどよりも何よりも、
一所懸命、心を籠めて書く、
ということが、まず大事なことではないかと思うんです。

また、受けを狙って書いたり、
売ることを目的に書いたりすると、
そのよこしまないやらしい心は書に表れてしまうと思います。
「書は心画なり」とよくいわれます。

審査員の先生に受けるように、とか、
また、一般の人に受けるように、とか、
そんなよこしまな思いで書かれたものには、
人は感動を覚えないばかりか、
眼を背けたくもなるのではないかと思います。
人それぞれですので、いろいろな感じ方があると思いますが、
少なくとも私はそう感じてしまいます。


書の古典に、
こう表現してやろう、とか、
こう書いたら受けるだろうか、とか、
そんなよこしまな思いで書かれたものがあるでしょうか。
私にはそんな古典は今まで一つも見つけられていません。



そんなことを思うと、
こどもが書いた書のほうがずっといいと感じたりします。



そうしたら、
先日の教室で、生徒が書いた清書にびっくりしました!

画像


いかがでしょう!?
堂々たる起筆、衒いのない素直な線、
おおらかでゆったりとした、懐の広い字形。
こどもの書写としてはほめられたものじゃないかもしれませんが、
すばらしい書作品だと私は思います。
どう表現しようとか、技術的なことをどうしようとか、
デザイン的なことをどうしようかとか、
余計なことを考えず、ただ、一所懸命にひたむきに書いたからだと思います。


私はこの書を見たときに、
一瞬顔真卿の書が浮かびました。
そこで、顔真卿書の『顔氏家廟碑』で当たってみました。

顔氏家廟碑 顔真卿 (唐代の楷書―天来書院テキストシリーズ)
天来書院
田村 南海子

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ちょうど同じ文字がありましたので、集字してみました。

画像


いかがでしょう!?
懐の広さ、おおらかな筆遣い、
なかなかいい線いっていると思いません?!

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この記事へのコメント

チームひまわり
2011年08月01日 08:10
顔真卿ですか~!なるほどです!!

上手ですね~「平和」書いた子供さんの純粋な気持ち伝わってきますよね~!一生懸命さがヒシヒシと伝わってきます!
こんな作品を見るとワクワクするのは私だけでしょうか?(笑)
心を打つ作品に出合えると…教室やってて良かった~!と実感します!!

素晴らしい

ぼくあん
2011年08月01日 12:18
ひまわりさん、こんにちは!

この生徒はちょっと不器用で、お稽古に来はじまったころはどうなることかと思ったんですが、やっとここまで来たといったところなんです。
書写的にはまだまだ、ということになるでしょうけど、こういった純粋さは大事にしたいと思うんです。

顔真卿とは無理やりかもしれませんが、一所懸命さ、素直さは見習いたいくらいです。


生徒の頑張りに励まされる思いです。
ありがとうございます

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